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虚構の対テロ戦争

フランスはシリアのIS拠点への空爆を再開。

憎しみが憎しみを呼び、さらに死人が増えていく。9.11以降、「対テロ戦争は正義の戦争」という論調がすっかり浸透したけれど、戦争に正義なんてないでしょ。どっちも自分が正しいと思い込んでるんだから。正しい者が勝つのではなく、軍事力の高いところが勝つだけの話です。

リベラルなことを書くわけではないけど、シリアのIS統治エリアにいる民間人からしたら、空爆だってテロみたいなもんだ。シリアだって市街地が壊滅状態になるほど襲われてる。自爆テロや銃撃なんかよりもはるかに殺傷力の高い空爆という方法が取られている分、死者も多いし難民も数多く出る。無差別空爆をして、難民の受け入れは渋り、テロが起きたら空爆を強化する。おかしいでしょこんなん。フランスで犠牲になった人と同様、シリアに住む民間人だって何の罪もないのだ。

ISだけを標的にした攻撃は難しい。ISの力を弱めるにはシリアの混乱状態を早く治めることが第一でしょう。空爆してシリア国土をボロボロにしたところで、テロリストが1人でもいれば自爆テロは起こせる。難民も増え続ける。テロが許される行為でないのは当然だけれど、フランス国民の反テロ感情そのままに国策としての対テロ戦争に突入したところで、根本的な解決にはならないはず。9.11の後からいまだに終わらない対テロ戦争の反省はちっとも生かされていない。